ヒトの翻訳延長因子1A(EF-1A)は翻訳の調節のために必要な、terminal oligo pyrimidine領域 (TOP)を含んでいる。EF1A mRNAの5'-非翻訳領域を含んでいるRNAに、精製したリコンビナントLa蛋白質とヒトBリンパ細胞の抽出物から精製したのLa蛋白質は特異的に結合した。さらに、免疫抑制剤ラパマイシン処理した細胞から調製された抽出物のEF1Aの5’-UTR RNAに対する結合活性が増加した。
in vitro翻訳システムでは、Laの結合が、劇的にEF1A/hGHの発現を減少させたが、TOP配列完全に欠くコンストラクトのmRNAでは無効だった。これらの結果は、TOP領域に結合するLaによってTOP mRNA翻訳が調節されることを示している。
vol.1521 pp19~29(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)