マクロライド免疫抑制剤FK506は転写因子NF-kappaBの核内活性を減少させのに対し,マクロライド免疫抑制剤ラパマイシン(RPM)はNF-B活性を誘導することが判った。この時FK506とRPMはNF-kappaBの抑制因子IkappaBalphaの細胞内量に影響を与えなかった。RPMは、細胞質中のNF-kappaB1 mRNPのリボソームへの結合を促進し、逆にFK506はNF-kappaB1 mRNPを分解へ導くことによりNF-kappaBの核内活性を変化させた可能性が示された。
vol.55, Suppl. pp97~99(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)