枯草菌の30Sリボソームサブユニットの脆弱性の原因を研究した。内在性のRNaseによる16S rRNAの切断により、30Sサブユニットの不活性化が生じると分かった。Spermidine(SPD)は、16S rRNAの切断を阻害することで、高濃度のMg2+はさらに阻害を強めて、枯草菌の30Sリボソームサブユニットを安定させた。SPD の存在下で調製された30Sリボソームサブユニットのポリペプチド合成活性は、SPD無しで調製された30Sリボソームサブユニットのそれより、少なくとも4倍高かった。この30Sリボソームサブユニットは-70℃に3か月間、活性を損なうことなく保管可能だった。
vol.697 pp185~1925 (共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)