大腸菌由来無細胞蛋白質合成系にカルボン酸類が及ぼす影響の検討
日本薬学会第139年会
無細胞蛋白質合成系は、遺伝子からタンパク質を簡便かつ大量に得ることからできる方法として、近年特に着目されつつある手法である。これら無細胞合成系には大きく分けて、細胞のタンパク質合成系の部分を抽出したS30を用いるものと、タンパク質合成に必要な成分を精製し、それを再構成してタンパク質合成を行わせるものと2種類がある。今回我々は、再構成した無細胞蛋白質合成系を用い、主にカルボキシル基を有した種々の低分子化合物を添加することで、無細胞系のタンパク質合成能の特性について検討を行った。