抗炎症薬nabumetoneの還元的代謝生成物M1への代謝について調査した。カルボニル還元酵素阻害剤を添加したところ、サイトゾールおよびミクロソーム中におけるM1生成反応を顕著に阻害した。また、11βhydroxysteroid dehydrogenase阻害剤を添加した実験では、ミクロソーム中のM1生成を阻害した。以上よりサイトゾール中ではカルボニル還元酵素阻害剤の関与の可能性が示唆された。また、ミクロソーム中で関与する酵素は11βhydroxysteroid dehydrogenaseの可能性があるものと考えられた。
松本かおり、長谷川哲也、秋元雅之、杉林堅次(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)