看護記録は看護の専門性に基づいて主観的項目・客観的項目に分けられて記録され、行うべき看護の実践の記録が行われていることから、後ろ向き研究では実践した看護について適切であったかどうかの評価を行うことができる。しかし、客観的項目の中に疾患による定量的な臨床検査項目はあるものの、看護ケアの効果を定量的に評価する項目はない。本研究では非侵襲的ストレス検査方法による看護ケアの定量的評価方法の確立を目的とした。先行研究とは異なり、ストレス環境下においてクロモグラニンAの分泌促進が有意に認められなかったものの、分泌が上昇している被験者も認められたことから、今後症例数を増やし、他データとの相関を統計学的に解析することが必要である。