城西国際大学日本研究センター主催「房総と文学史Ⅱ」 演題「房総上陸後の源頼朝―史実・伝承・物語―」
源頼朝は、石橋山の合戦に敗北した後、真鶴から回路安房へと向かった。房総各地には、頼朝に関する伝承が残されているが、それらの多くは、マレビト信仰の伝承の型、あるいはその変容とみることができることを示した。また、その基盤には、同様に海を渡って房総に着いたヤマトタケルとの重層化もうかがえることを指摘した。