城西国際大学日本研究センター主催「文学史と房総Ⅴ:東金・成東をめぐって」 演題「山辺赤人と東金―伝承の発生と展開―」
万葉の歌人、山辺赤人は、叙景歌人としてよく知られているが、この赤人の出身地が旧山辺郡、すなわち東金であるとする説がある。現在も東金市内には、雄蛇ヶ池の南東に赤人塚があり、また、その近隣に位置する宝珠山法光寺に「赤人坐像」が納められている。赤人上総国出身説を唱える文献資料を紹介しつつ、発生と展開の経過について私見を述べた。