劉伯紅氏(中国女性連合会女性学研究所副所長)の研究ノート「ジェンダー主流化とはなにか」は、「国際労働機関(ILO)メンバー国における、ジェンダー主流化能力の向上」というプロジェクト(2004年11月)のもとで作成されたハンドブックの第1部(pp.1~pp.16)である。
このプロジェクトは、2008年8月、ILOが支持を与えて中国で実施にうつされたものである。その主な目標は、ジェンダー主流化を中国の労働就業の領域で推進することにある。
ハンドブックの作成の一つの主旨は、ジェンダー主流化の概念と機能と分析方法を、中国の実際の状況を結びつけながら、中国政府の労働機関、社会保障機関、労働組合、企業組合、NGO女性団体などの政策策定者や実務者に紹介するものである。それにより、ジェンダー主流化に対する認識と能力を向上させ、多角的な視点からジェンダー平等と男女労働就業に関連する知識を普及することが目的である。