大建中湯のラット胃粘膜血流の増大作用:温度感受性チャネルTRPV1およびTRPA1の役割
第42回日本潰瘍学会(慶應大)
[概要]大建中湯は麻酔下ラットにおいて、胃粘膜側から作用して粘膜血流の増大作用を誘起することが判明した。また、この作用は温度感受性チャネルTRPV1およびTRPA1を介する反応であることが示唆された。以上より、大建中湯は胃粘膜血流の増大作用を介して胃粘膜の恒常性維持に寄与しうることが推察された。[共同研究]田嶋公人、堀江俊治(口頭発表)