胃運動減弱病態モデル動物へ導くアリルイソチオシアネートの生体作用:消化管粘膜における急性微細炎症の発生メカニズム
田嶋公人、押 範之、長島瑞記、花島亜季、堀江俊治
我々はアリルイソチオシアネート (AITC) を温度感受性TRPA1チャネルの活性薬として使用し、消化管機能において3つの薬理作用を明らかにした。1つはラット胃粘膜初代培養細胞でのタイトジャンクション・バリア破壊、2つ目はラットex-vivoチェンバーにおいてAITCは肉眼的な胃粘膜傷害性を示さないこと。そして、3つ目はマウスへAITC投与すると胃運動減弱した病態モデル動物を作製できることである 。
潰瘍 Ulcer Research
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2189-7956