高校アスリートの食生活や生活習慣の実態を把握する目的で、栄養調査を実施した。その調査結果を基に栄養摂取上の課題を設け、課題解決のための栄養指導を行い、介入効果を4か月後に再調査を実施して確認した。対象者のエネルギー摂取量および3大栄養素の摂取量は、介入前においても高い値を示したが、ビタミン・ミネラルの摂取量において介入の効果が認められた(ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンC、カルシウム、鉄: P<0.05 )。また持久的運動能力に有意な向上が認められた。これらのことから、高校ラグビー部員に栄養指導を介入することで、アスリートによりふさわしい食事に改善していくことが可能であることが示唆された。