9項目の培う力に関しては学年進行に伴い上昇する傾向を確認したが、1年次生で高値を示す傾向にあった。これは大学入学直後の意識の高揚と設問文の意図する態度や行動を適正に認識できていないことが影響しているものと考える。また、それぞれの因子得点との関係性については、実施状況に関する因子得点と直線的な関係を示した。さらにそれぞれの因子得点は学年進行に伴い上昇していることを確認した。本結果は横断的な結果であり、今後縦断的追跡評価が必要になる。また対象者のうち3年次生までが新カリキュラムを履修し、4年次生以上は旧カリキュラムを履修しているため、学年間比較等においても今後慎重に検討する必要がある。