本研究では介護実習の目標に即した学習課題に対し、ルーブリックを用いて適切に到達度を評価する基準を試作し、その妥当性を検討することを本研究の目的とした。調査方法は「評価対象となる実習生の行動・態度」を検討して作成したルーブリック評価指標案を用い、同一実習生に対して再度評価を行うよう実施を依頼し、従来通りの評価方法による点数とルーブリック評価指標案に基づく点数の平均値および相関係数を算出した。平均値算出の結果では15項目の評価指標のうち4項目は評価指標を用いることによって評価が低く変更されたことが明らかになった。相関分析の結果は有意な相関を示している項目は12項目であった。