イメージフォーラムフェスティバル98一般公募部門 大賞
骨肉思考
イメージフォーラム
竹藤佳世
作者自身の妊娠、出産の経験をモチーフにした映像。大きくせり出したお腹、超音波写真、家族との会話など日々撮り続けられる映像を通して、変化する肉体と思考のプロセスが語られる。「妊娠のことをオメデタ、というなら、この世に生きる全てのモノが祝福されてもいいはずなのに。私は祝福されているか?」と問いつつ、やがて生まれてくる子どもと自分にカメラを向ける。それは、新しい自分の「誕生」を見届ける試みでもあった。