夏期の緑陰の快適性に関する研究
平成16年度日本造園学会関東支部大会事例・研究報告集
花きの緑陰の快適性を、微気候と心理の両面から評価した。その結果、心理面では緑陰が増えるほど快適感が高まることが明らかとなった。また、微気候的には緑陰の涼しさは気温低減によるのではなく、日射が樹冠によって遮蔽されることで減少し、皮膚面での熱収支がマイナスになることによってもたらされていることが明らかとなった。日射の次に皮膚面の熱収支に影響を与えている微気象要素は風速であり、緑地の計画的配置による都市への風の呼び込みが暑熱感の緩和に有効であることが示された。vol.22, p.73