霧ヶ峰草原景観の生理・心理的評価と景観保全
八ヶ岳中信国定公園霧ヶ峰地区に特徴的な二次的草原景観の成立要因とその景観が人間に与える効果を分析した。霧ヶ峰の草原景観は採草による人為的影響によって維持されてきたが、管理放棄に伴って経時的に樹林化が進行していることを示した。また、樹林化は眺望性の低下をもたらし、利用者の大脳視覚野のα波の徐波化(視覚的注意の低下)をもたらしていた。利用者の注意を引くような景観を維持するためには、植生管理が重要であることを示し、管理手法の提案を行った。no.11,p.1-10
桐蔭論叢