研究課題番号:25463587(2013~2015年度494万円)
研究代表者:井上映子先生
これまでの誤嚥性肺炎予防のための口腔機能訓練や嚥下体操による嚥下機能訓練は、摂食・嚥
下器官の可動性、協調性、筋力等の観点から効果をみている。本研究は、食のQOL 向上と、免疫機能向上による健康寿命の伸長をも視野に入れた、施設居住高齢者の生活の場で実践する嚥下機能の維持・向上を目指した日常生活行動の「発話」活用ケアモデルを提案し、その有効性を検証するために、以下の3つの研究を行う。「発話」量と嚥下機能、生理機能の関連を解明(研究1)し、『朗読』と『個人回想法』の嚥下機能と生理機能への効果の解明による有効なケアモデルの作成(研究2)とその有効性の検証(研究3)を行い、「発話」を活用した嚥下機能維持・向上ケアモデルのエビデンスを明らかにする。