A医療圏および近隣に住む子どもをもつ壮年期乳がん患者が初期治療開始までの期間に医療者に求める支援について明らかにすることを目的とした。A医療圏および近隣に住む初期治療を終えた再発所見のない10代の子どもをもつ壮年期乳がん患者3名を対象に半構成的面接によるデータ収集を行い、逐語録を作成、質的に分析した。医療過疎地域の特性を背景に、子どもをもつ壮年期乳がん患者は、時間の経過とともに自身のとらえ方が周囲との関わりにより変化し、医療者には医師と患者、患者同士をつなげる役、十分な病状説明等の支援を求めていた。医療過疎地域における患者支援のネットワーク構築の必要性が示唆された。