科学研究費助成事業研究成果報告書
医療過疎地域の特性を背景に、子どもをもつ壮年期乳がん患者は看護師には医師と患者、患者同士をつなげる役、医療者からの十分な説明等を支援として求めており、時間の経過とともに自身のとらえ方が周囲との関わりにより変化した。病院における診療の現状には、多忙による時間的制約、医師の説明の不十分さ、ハード面の問題等があった。看護師は、多忙な中でも事前に患者情報を確認し、医師の説明には必ず同席する対応を心がけ、もっと時間をかけて患者に関わりたいと思いながらケアの質向上やハード面の整備を望んでいた。医療過疎地域における患者支援のネットワーク構築の必要性が示唆された。