がん看護に携わる看護職の看護実践への研究成果活用の現状と関連要因を明らかにすること、がん看護の質の向上を目指した研究成果活用の教育と支援システムを検討することを目的とし、全国の375のがん診療連携拠点病院の看護職1,500名を対象に「日本語版研究活用バリア尺度」を用いて調査を行い、400名の看護師から返送され、回収率は26.7%であった。研究成果をがん看護実践に活用する頻度として、「ときどき活用する」から「よく活用する」まで含めると37%であった。「研究利用結果の期待」を従属変数とし、重回帰分析を行った結果、有意な予測変数は、認定資格保有の有無(β=0.128)と所在地・ブロック(β=0.118)であった。内容分析の結果により、教育的・組織的な支援の必要が明らかとなった。
文献検討、データ収集、分析