2011―2012年度:100万
概要本文
肥満が社会的健康問題になるに至り、褥瘡研究においても肥満者に対する知見が蓄積が迫られている。私たちは非侵襲的に皮膚の生理機能を評価する方法として毛包RT-PCRおよびSkin Blotting法を開発し、毛包細胞よりHO-1遺伝子発現を解析、さらにSKin Blotting法によるTNF-αの解析を行った。また本邦初導入である皮膚専用高周波エコーを用いて真皮の構造変化を捉えた。これら、HO-1遺伝子発現、TNF-α、真皮の構造変化との関連を肥満度別に分析比較した。結果、これらの手法が非侵襲的な皮膚アセスメント技術といて提唱されるとともに、酸化ストレスをターゲットとした新たな肥満者に対するスキンケアの概念が提案された。