看護には情報提供やアドボケーターとしての役割があることから、看護系大学におけるグローバル教育において、学生の『伝える』力の育成は重要な視点である。本研究は、4年次の海外研修に参加した看護学生8名の研修後レポートから看護学生が自らの意思や考えを海外で伝えようとする時、どのようなことを考え行為に移したのか、『伝える』ための行為の特徴を、質的に明らかにすることを目的とした。
結果、海外研修における看護学生の『伝える』ための行為の特徴は、【伝えたい気持ちで見切り発信】、【母国語でない言語での伝え方の工夫】、【相互に理解しようとする試み】、【自分の意思や考えの明確な伝達】、【準言語・非言語を用いた伝達】、【文法的能力の必要性の認識】、【自国についての理解】、【相手の文化の理解】、【『伝える』ための事前準備】、【英語が伝わる楽しい成功体験】であった。
データ収集、分析、執筆