城西国際大学教職課程年報第2号
16名の養護実習記録の記述を分析対象として整理統合した結果は、養護教諭養成教育における養護実習の現実を把握するために重要な機会であったとともに、多くの実習学生が日々児童生徒と関わり、悩みながら実践していることを理解することができた。
実習指導要綱及び実習指導の手引を作成し、実習学生と実習校に渡してはいるが、実習目標、実習内容の記載の不十分さや、実習内容相互の整理のあいまいさを認識できたことは、新カリキュラムの養護実習の準備に向けて多くの知見を得ることができた。
さらに、養護実習において経験を積むことで養護教諭としての資質能力の形成に資することはもちろんであるが、前提として実習校の児童生徒の健康と安全を守り、教育職員としての倫理観を持って実習に臨む姿勢をはぐくむための講義・演習・実習の連関の検討が必要であると認識した。
