本学薬学部、福祉総合学部、看護学部の3学部合同で始まったIPEプログラムで、看護学生の気づいたことと学んだことを明らかにすることを目的に、患者講演会とその後の学部混合グループによるディスカッションを行い、気付きと学びを記述した。Berelsonの内容分析の手法により質的帰納的分析を行った結果、ディスカッション前は、医療従事者として患者の疾患や治療、闘病生活の苦痛等に関して多くの気づきがあった。また、ディスカッションでは、1年次であっても、医療従事者という立場で、他職種との情報を共有することについて学んでいた。以上のことから、IPEプログラムで学生は、学習者及び医療従事者として対象理解及び自己理解を深め、さらに他職種の理解も深めたことが明らかになった。