埼玉県占領期の福祉政策 ―浦和市民生委員問題を中心に―
東京社会福祉史研究会第48回例会 (於 専修大学)
公的扶助の日本的性格を規定する大きな要因であると言われる民生委員制度に大きな影響を与えたと考えられる浦和市で行われた「モデル福祉事務所」構想がどのような経緯で実行に移されたのかについて、民生委員側の意向、軍政部の意向を明らかにしたものである。民生委員と軍政部の意向や現状認識にたいする大きな隔たりについて検討した。