占領期における民生委員制度改革 ―埼玉県の民生委員活動を中心に―
現在の民生委員制度に大きな影響を与えた浦和市「モデル福祉事務所」構想がどのような経緯で実行に移されたのかについて、民生委員側の意向、軍政部の意向を明らかにした。双方の意向や現状認識には大きな隔たりがあった。この隔たりが「福祉主要目標6項目提案」で掲げられた「民生委員を公的責任から最終的に外すことを規定する」ことがかなわなかった一因であることを論じた。pp.13~19
立正社会福祉研究 第12巻第2号