PNF肩甲骨運動パターンが下行性に及ぼす影響についてヒラメ筋H波を用いて検証した。健常成人40名 を肩甲骨前方挙上パターンの静止性収縮 (肩甲骨SCAE) 群,肩甲骨後方下制パターンの静止性収縮 (肩甲骨SCPD) 群,ハンドグリップ運動 (HG) 群, 安静群の4群に割り付けた。手技中,手技後に同側ヒラメ筋からH波を導出し,安静時に対する振幅値比を算出し手技間で比較した。その結果,安静群より肩甲骨SCAE群,肩甲骨SCPD群が有意にH波振幅値比が増大した(p<.01).肩甲骨への抵抗運動中に中枢神経系の興奮性の増大が生じた可能性が示唆された。
PP.54~60