組織硬度計を用いた痙縮筋評価の妥当性について検討した。対象は、脳血管障害17名、平均年齢 73.9 歳とした。 大腿直筋硬度の測定は、麻痺側の大腿直筋に対して携帯型組織硬度計を用いた。 筋緊張評価には、Pendulum Test、Modified Ashworth Scale などの検査、その他の 検査は、Brunnstrom stage、大腿四頭筋反射、Babinski 反射検査を実施した。相関分析の結果、筋硬度と Modified Ashworth Scale間で有意な相関関係を認め、筋硬度と Pendulum Test 間で有意な負の相関関係を認めた。携帯型組織硬度計による筋硬度測定が痙縮筋における筋緊張変化の量的状態を表現している可能性が示唆された。