骨盤後方下制の静止性収縮(骨盤SCPD),肩甲骨前方挙上の静止性収縮(肩甲骨SCAE)が10m歩行速度に及ぼす効果を検証した。対象は,脳卒中後片麻痺患者13名.骨盤SCPD群,肩甲骨SCAE群,歩行反復練習群の3群に分類し、各手技の介入前後に10m歩行所要時間を計測して,介入前の所要時間を基準値として変化率を求め,それらの平均値を比較した。骨盤SCPD群と歩行反復練習群,肩甲骨SCAE群と歩行反復練習群の間に有意差を認めた(p<.05).脳卒中後片麻痺患者に対する骨盤SCPD群と肩甲骨SCAE群が歩行速度に対して影響を及ぼした可能性が示唆された。
PP. 22~27