PNFパターンの中間域での静止性収縮促通手技(SCF)の一つである骨盤の前方挙上のSCF (SCAE) と後方挙上のSCF(SCPE)の歩行能力に及ぼす即時効果の比較検証を行った。対象は16名の脳卒中後片麻痺患者.無作為にSCAE群,SCPE群,10m歩行動作反復群の3群に配置し,各群の刺激前後に10m最大歩行時間を測定して変化率を求め,多重比較検定(Sheffè法)を行った。SCFの両手技各々が歩行動作反復群と有意差を認めたことより(p<0.05),SCF手技の歩行遊脚期への即時効果が示唆される。
PP.16~21