入院中の脳血管障害患者8名を対象に、安静(pre)、計算、安静(post)の順に脳波計測を行い、認知課題後の安静状態の脳活動の変化について検討した。得られたデータを脳波イメージングフィルター解析し、θ波帯域、α1帯域の活動性の変化と、活動領域間の接続性の差異を検討した。結果、計算課題前後の安静状態で、有意な活動性の変化を認めなかった。このことから、単回の認知課題では脳内神経活動とその接続性を変化させることはなく、認知機能改善のためには継続した介入の必要性が示唆された。
[共同研究者]大杉紘徳、窓場勝之、兒玉隆之