拘縮による関節可動域制限(ROM制限)は,リハビリテーションの対象患者において発生頻度が極めて高く,痛みの併発や基本的動作および日常生活活動の制限因子となり,その治療は長期化する.このため,ROM制限をより早期に改善する効果的な拘縮治療(リハビリテーション)の開発が望まれている.本研究では,ROM制限の主原因である“筋の硬さ(筋スティフネス)”をより早期に改善する効果的なリハビリテーションを開発するため,神経筋電気刺激によるコントラクトリラックスと超音波刺激およびストレッチングの最適な併用方法と効果を明らかにする.筋スティフネスは,超音波診断装置せん断波エラストグラフィー機能による筋硬度と多用途筋機能評価運動装置による受動トルクを指標とする.上記より,『拘縮治療における神経筋電気刺激と超音波刺激およびストレッチングを複合した新たなリハビリテーションの開発』を進める.