運動パフォーマンスと測定肢位の違いによる軟部組織硬度(STH)の関連性を検討した。測定指標は,長座体前屈(LSF)とハムストリングスおよび腰部脊柱起立筋のSTHとし,それぞれの関連性を新しい測定方法であるTM-tension(100%・90%・80%・70%)を用いて評価した。結果,LSFとSTHの間にはより深く筋を伸張したTM-tension70%の肢位で測定したSTHの間のみ相関が認められた。運動パフォーマンスを反映するハムストリングスや腰部脊柱起立筋のSTHは筋の伸張肢位による測定(TM-tension70%)が必要であり,さらには関連する複数箇所の部位を測定する必要性があることを報告した。
共同研究につき本人担当部分抽出不可能