脳卒中患者に対し,高次脳機能評価により自動車運転再開に至った症例
第56回日本リハビリテーション医学会学術集会 (兵庫県神戸市)
本研究では,自動車運転再開が可能と判断するための評価に関して,その基準の妥当性を踏まえて検討した.対象は脳血管疾患患者10名であった.高次脳機能評価(MMSE,Kohs-IQ,TMT-A,TMT-B,CAT-PASAT,BIT,WAIS-Ⅲ符号,BADs-動物園地図検査)において,カットオフ値を上回る症例は運転再開に至った.高次脳機能(遂行機能系,知覚認知系,注意記憶系,言語系)の結果から総合的に判断して運転の可否を決定することが望ましいと考えられる.共同研究につき本人担当部分抽出不可能