ヒトの身体活動を支持する運動機能の維持・向上を目的として,それと密接に関係がある疼痛,筋硬度,関節可動域,血液循環および酸素動態に対する超音波照射の効果を明らかとするため研究を実施した。結果,超音波は1.痛覚閾値および圧痛閾値などの疼痛閾値の上昇,2.安静時および運動時の筋硬度の低下,3.自動・他動関節可動域の増大と伸張痛閾値の上昇,4.筋組織内の血液循環と酸素動態の増加などを認めた。これらの効果は,超音波照射後20分において維持した。ヒト生体組織に対する超音波照射は,疼痛の軽減および運動機能の向上に有用であることを報告した。
研究計画立案,データ収集,データ解析,統計解析,論文執筆