筋力増強運動の過程における中枢神経性要因など筋力増強メカニズムの解析方法について知見を得ることを目的とした.四肢に運動障害がない健常成人男子12名を対象とした.右上腕二頭筋筋力強化プログラムは6週間とし毎週4日間実施した.測定項目は上腕二頭筋等尺性最大筋力と表面筋電図,安静時の筋厚とした.中枢神経性要因について表面筋電図の解析に離散ウェーブレット変換を適用し瞬時周波数スペクトルの中央値と実効値を算出,筋厚の変化は超音波画像診断装置を用いた.上腕二頭筋最大筋力,瞬時周波数スペクトルの中央値と実効値,筋厚は有意に変化した.今回用いた解析方法は,筋力変化要因である中枢神経性要因などの変化が捉えられ,運動機能の評価指標として応用できる可能性が示唆された.
共同研究につき本人担当部分抽出不可能