理学療法評価に用いる筋硬度測定の習熟度と,測定機器と肢位の違いが検者内と検者間の信頼性に及ぼす影響を検討した.健常成人男子12名を対象として,測定方法が異なる3種類の組織硬度計を用い,習熟者群3名と初学者群3名が,腰部脊柱起立筋・大腿直筋・上腕三頭筋長頭硬度を筋弛緩位と筋伸張位の2肢位で測定した.検者内と検者間の相対信頼性は測定平均値の比較で高い信頼性を示した.測定肢位の検討では,両群ともに筋伸張位で信頼性が向上した.検者内の絶対信頼性については,各群における最若年者の測定において系統誤差が認められた.筋硬度測定の信頼性は,習熟度と測定肢位の違いに影響される.
共同研究につき本人担当部分抽出不可能