健常成人男性16名を対象に,BIODEXを用いて右上腕二頭筋の等尺性最大筋出力(以下,MVC)計測後,10・30・50・70・80%MVC発揮時の表面筋電図をランダムに計測した.測定肢位は座位で,肩屈曲45度,肘屈曲90度,前腕回外90度位とした.筋電図の計測は各条件について5秒間で3セットを実施した.筋電図解析には離散ウェーブレット変換(Daubechies N=10のウェーブレット関数)を用い,1ms毎の瞬時周波数スペクトルの中央値(median周波数)と周波数含有率,そのスペクトルの積分値を算出した.得られたデータを計測条件ごとに比較するために,有意水準5%で一元配置分散分析と多重比較を用いた.