ウェアラブルモーションセンサを用いた脳卒中片麻痺者のFour Square Step Testにおける側方移動の評価　

生体医工学シンポジウム2013

加速度センサと角速度センサを装備したウェアラブルモーションセンサを用いて，脳卒中片麻痺者におけるFour Square Step Test（以下，FSST）の側方移動の評価することである．6名の脳卒中左片麻痺者（年齢61.1±9歳，罹患期間41.3±13ヶ月，下肢Brunnstrom stageⅤ，）と健常高齢者6名（年齢67.8±3.4歳）を対象にウェアラブルモーションセンサを装着後，FSSTを計測し，同時に動画を撮影した．その結果，ウェアラブルモーションセンサで判別した移動相の時間と動画から得た移動相の時間において高い正の相関が得られた．健常高齢者と比較すると，非麻痺側への移動において腰部左右加速度実効値に有意な差が得られた．脳卒中片麻痺者は非麻痺側下肢に比べ麻痺側下肢への荷重が困難な病態であり，腰部左右加速度実効値は麻痺側下肢の支持力を表す指標になる可能性がある．今回計測したFSSTの移動面の相分けをすることで，左右への移動や物を横に避ける際の支持性評価が行える可能性がある．以上のことから，ウ