2nd
本研究では MEMSセンサの1つである角速度センサから得られる情報に基づく歩数カウントアルゴリズムを提案し、超低速度歩行に対応した歩数計を開発する上で角速度センサが有用であるかを検証した。健常若年者7名を対象に、トレッドミルを用いて0.5km/h刻みで速度0.5km/hから4km/hまでの歩行を測定した。腰ベルトに装着した角速度センサの出力を積分して得られたヨー方向角度は、1km/hという歩行速度であっても1歩1歩が確認できるパターンとなった。アルゴリズムを適用した結果、1
km/h以上の歩行では実歩数との平均誤差が5%未満になり、角速度センサは超低速度歩行時の歩数カウントに有用であると示唆された。