著者:西田隆一郎,大森茂樹,栗原靖
変形性膝関節症(膝OA)のgradeの進行と歩行動作との関係を明らかにするため,膝OA患者を対象に三次元歩行解析を行った.gradeの進行により,膝関節モーメントにおいて2峰性の波形が平坦化したこと,また膝関節パワーをみると,立脚中期における膝屈伸運動が緩やかに生じていることから,Double Knee actionが減少したことが考えられた.立脚中期においては,gradeの進行により特に膝・足関節のモーメント,パワーの波形に特徴がみられた.これより,遠位の関節機能が膝OAの歩行に寄与している可能性が示唆された.
共同研究のため,分担困難