著者:栗原靖,高橋哲二,森孔一
歩行速度の違いに着目した運動課題を設定し,下腿・足部セグメントの運動学的な特徴を三次元動作解析装置を用いて検討した.歩行速度の増加に伴い,立脚初期から中期までは後足部の背屈角度が増大し,立脚後期において後足部の底屈角度の増大に加え,前足部の底屈角度の増大が生じた.これは,歩行立脚期の衝撃吸収と推進力が必要とされる歩行課題において,下腿・足部の対応もまた変化させることで安定性を保持している所見が示唆されるもので,歩行速度の違いに着目した特徴であることが推察された.
共同研究のため,分担困難