看護系大学教員の研究活動促進の方策を得るため、既存の資料から研究活動の現状と問題点を抽出、考察することを目的とした。研究時間に関する内容では、大半の文献において、時間確保の難しさが課題に挙げられていた。研究活動の内容についてでは、若手研究者の多くが研究を行う力に自信が持てない現状が明らかになった。研究に対する意欲意識では、研究の必要性を認識している一方、教育とのバランスの問題、研究に対する評価等、意識・意欲とのコンフリクト要因があることが明らかとなった。看護系大学教員の研究時間は十分に確保できておらず、能力や環境にも課題があることが明らかとなった。環境改善と個人の努力を相乗的に整えることが必要と考えられる。
P55~P67