A大学看護学部教員28名を対象に、テレワーク実施割合とその理由、テレワークによる影響についてアンケート調査を実施し、助手から教授までの職位を含む11名から回答を得た。テレワーク実施割合は、授業位階の業務において個人差がみられた。「研究活動への支障があったか」の問いに「とてもそう思う」の回答者はいなかった。自由記述回答を質的記述的に分析した結果テレワークの実施には、仕事、環境に関する理由と共に、個々人に帰する理由があったこと、テレワークによる影響には、個々人、職務に関するデメリット・メリットの双方があったことが明らかとなった。デメリットを補う工夫を伴いながら、新たな働き方が検討されることで、ワークライフバランスの改善や研究時間の確保につながる可能性が示唆された。
研究代表者:志賀亮太 研究分担者:伊賀聡子、松尾尚美、川久保悦子、大橋優紀子