医療・福祉・行政の関係者を対象に2019年9月と2020年2月に、2回の意見交換会を開催した。HIVの最近の動向、拠点病院の看護の視点、地域包括ケアの視点、当事者からのメッセージを伝えた後、9月は参加者間で意見交換を行った。2月はCOVID-19の影響で1対1の質疑応答の形式とした。853施設中36施設49名(9月)、744施設中15施設20名(2月)が参加した。回収したアンケート合わせて66名分の回答について分析した。かつて報道されていたHIVやエイズのイメージから、情報が更新されていない医療・福祉従事者が多いことはアンケートから明らかであり、HIV感染の現状や最新の知識を得るために、意見交換会を行うことは有効であった。また、拠点病院と施設をマッチングさせる方法を構築する必要がある。
発表者