遠い将来の予想利益をターミナルバリューとして評価する上での問題点
新谷 理
本論文では企業価値評価モデルにおけるターミナルバリュー(TV)の挙動について理論的な考察を行った。その結果、バリュエーションモデルの算出値の精度は割引率の高低に左右され、特に近年のような低金利下では、全体の価値の中でTVが占める割合が大きくなるため、そのモデルが示す評価値について疑念が生じることを示した。
城西国際大学紀要 経営情報学部
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0919-4967