大学生の慢性疼痛保有者の社会的背景と心理的特徴 Psychosocial characteristics of university students with chronic pain
本研究は,大学生を対象に慢性疼痛保有者の社会的背景や心理的特徴を調査することを目的とした.対象は医療系大学生414名であった.調査の結果,慢性疼痛保有者の中で1年以上疼痛を保有している者は67.4%,適切な治療を受けていない者は48.9%,また大きな外傷の既往を報告した者は57.4%で,このうち外傷と幼年期から青年期までに取り組んでいたスポーツとの関連があると報告した者は71.6%であった.幼年期から青年期における外傷後の心身のコンディショニングの重要性が示唆された.
慢性疼痛,37(1):139-142,2018