地域在住高齢者における慢性痛の保有期間と心身機能の関係
本研究は, 慢性痛を抱える地域在住高齢者の保有期間の差が,認知・心理機能に及ぼす影響を調査することが目的である.対象は2018年8月から9月の間に大阪府貝塚市内でヘルスチェックを受けた60歳以上の地域在住者のうち,慢性痛を保有すると回答した女性69名である.単変量解析の結果,慢性痛保有期間1年以上群はPain Catastrophizing Scale (PCS) 反芻,PCS拡大視,GDS-15が有意に高く,転倒恐怖心ありに分類された者も多かった.
慢性疼痛,38(1):229-233, 2019.