末梢神経障害の定量的評価のための足底感覚計測システムに関する基礎研究
非侵襲的かつ簡便な検査で行えることを目標とした足底感覚計測システムを試作した.本装置は,足底皮膚の接線方向に微細な変位(ずれ)を高精度に呈示する機能を備え,パソコンの組み込みにより,心理物理学的手法による定量的および統計学的な知覚測定が可能である.本研究では,健常人23名の足底感覚(ずれの刺激閾)の予備実験と従来法(モノフィラメント)との比較・検討を行った.この装置を使用した足底感覚の測定と従来法の比較からは,従来法において感覚鈍麻が示唆されるリスク領域において相関性の高いことがわかった.
日本機械学会2013年度年次大会講演論文集,DVD-ROM, J151025,pp.1- 4